最近巷で話題になっている「ワクチン接種者にマンションが当たる！」ということで有名になっている、観塘（クントン）にある新築マンション（グランドセントラル/凱滙）ですが、デベロッパーである信和集団と華人置業（チャイニーズエステート）は、政府の予防接種計画を奨励するため、面積約449平方フイート、約HK$1080万(日本円約1億5300万!!) に相当する価値のある 1DKの新しいユニットを提供すると発表しました。

このイベントに参加するには、18歳以上であり、有効な香港永住者ＩＤカードを所持し、香港でCOVID-19ワクチン接種を2回終了する必要があります。抽選への参加応募はインターネットと指定10ヵ所の受付カウンターで行われ、6月15日午前9時から9月1日午後5時30分までとなっています。

グランドセントラル(凱滙)は、地下鉄観塘駅（クントン駅）に隣接し、総計1999戸の新築マンションです。既述デベロッパーによると、1平方フィートあたりの価格は約HK$20,000からHK$27,000相当となっているようです。

ご存知のように、住宅を購入するには、弁護士費用や印紙税などを支払う必要があります。しかし当選者は高額なそれらの費用を払う必要がありません。デベロッパーが当選者に代わって弁護士費用、初年度の管理費、印紙税、などを負担してくれます。実際に払う金額は当選者の住宅所有権によって異なりますが、デベロッパーは最大HK$162万の印紙税を払う用意があります。

もし貴方が当選した場合、自宅にするか、もしくは賃貸物件とするか、それとも転売を選択しますか？ 夢は膨らみますが、自宅としての使用を選択する人は少ないでしょう。なぜならマンションの立地も良く、魅力的なのでマンションを転売したら高額の現金が手に入る、と考えるのが一般的ですし、それを元手にさらに良い物件を購入する、などのチャンスもあります。

ただ、一つ注意しないといけないのは、もし当選者が短期間内でマンションを転売した場合、高額な追加印紙税を支払う必要があります。所有者が物件を保有してから6ヶ月以内に物件を売却する場合、取引価格の20%を税金として支払わなければなりません。物件を6ヶ月から12ヶ月以内に売却する場合は取引価格の15％を税金で支払う必要があります。
自分の家を買うことは多くの香港人の夢であり、確かに「ワクチンを打てばマンションが手に入るかも」と考えるだけで楽しくなってきますね。ただし、ワクチンはすべての人に適しているわけではありません。賞品を期待し過ぎてむやみにワクチン接種をするのではなく、自分の体の状況を十分把握した上でワクチンを打ちましょう！